Syhuichi Yoshida

パークライフ

第127回芥川賞受賞作。表題作「パークライフ」は、地下鉄の中でふと口をついた一言に反応してくれた女性と東京のど真ん中・日比谷公園の偶然再開し、微妙な関係を築いていく恋愛(?)小説。そして「Flower」は不思議な夫婦が東京に上京してきて、そこでまた…

最後の息子

僕が吉田修一が大好きになったきっかけの一冊。「閻魔ちゃん」という新宿でバーのママをしているオカマと同棲しながら、きままで気楽な生活をしていた主人公。そんな中、飲み仲間「大統領」の死をきっかけに、ビデオ映像を通して生活の邂逅をしていくひりひ…

パレード

マンションの一室を4(5)人の若者がシェアしながら生活していく中で、色々と起こる出来事の中でそれぞれの考え、思惑を描いたミステリ小説。小さなコミュニティの中でも色々と彼らが相手に気遣い本当の自分とは別の自分を繕いながら、生活しているのを描…

熱帯魚

表題作含めた3作の短編集。大工の大輔は子連れの女性と同棲中、そこには引きこもりの弟も一緒。そんな不思議な生活の中、自分が生活を支えていてその善意が彼自身の支えともなっているが、1つの下心と不注意からの事件が全てを変えてしまう。若さ故のエゴ…