華試合雑感。その2

ゲームとしては鹿島の徹底抗戦もあって、熱くなって面白くなってたけど、鹿島が勝ったことが気に食わない*1。本山キレキレ、代表でやれよ。鹿島ではへたれのままで良いからさ。

鹿島 2-1 マンチェスター・ユナイテッド@国立
Kashima:本山雅志×2 Man.Utd:ギッグス

  • 何かカットされてたみたいで、ちょっと短かったね。
  • 本山のクイックネスとキレ、そしてスペースを見つける感覚は素晴らしかった。坊主効果。ここ数年、ファールをもらおうとしすぎて単なる小ずるい選手になっていた感じがあったのだけど、本来はこれくらい出来る選手なんだよねぇ。継続的に光る選手ではないけど*2、一瞬で一気に存在感を増せる選手。同じような左足で角度のないところでズバッと2発。その前の反応とフリーランニングも良かったし、こういうプレーを増やせば他の代表選手にも才能は劣らないんだから。
  • しかしユナイテッドの個の能力は凄いね。クリスティアーノ・ロナウドのキレはなんだかんだ言って凄い。相変わらず中にはタイミング的に合わないんだけど、それでもあのまたぎフェイントとか縦に行くタイミングとかのキレはやっぱり凄いね。でも鹿島の選手は結構粘って頑張ってたね。うーん、経験になっちゃったって感じ。
  • やっぱりヨーロッパトップクラスの凄い選手には基本的な能力が備わってるのね。ファーストタッチ、パススピード、ボディシェイプ、サポートアングルなどなど。その辺はちゃんとしてる。
  • でも結構シンプルな感じ。手を掛けるシーンと手を掛けないシーンの差が大きいね。シンプルなプレミアシップスタイルというかサハの能力を生かして一発裏狙いの時とユナイテッドらしいダイレクトプレー等を絡めてサイドを付いていく攻撃*3。ゴールシーンはユナイテッド式から。サハのインターセプトから速くギッグスに繋がり、その後クリスティアーノ・ロナウドとのリターンで完全に崩して角度のないところから決めて勝負あり。でも勿体ないとも言えるかなぁ。勿論ユナイテッドの崩しは素晴らしかったけど、FC東京同様これもミス絡みと言うことを考えたら、自ら崩れちゃってる。でも組織をしっかりと維持しながら守れれば何とかなるのに*4やってはいけないミスを誘発させられてるという感じがあるのかなと。
  • でも個は凄いけど、そんなに抜群の連携とかコンビネーションはよいとは思わなかった。何か組織の中で浮いてしまうと言う感じのクリスティアーノ・ロナウドが気になってしょうがない。ギッグスはそれなりに流れの中に収まってる感じがするけど。まあその局面打開力が凄いから目立たないんだけど、あれが突破出来ていなかったら攻撃のとっかかりは掴めなそうな可能性もあったかなと。
  • 後半は続々とスター達がピッチに。ルーニーアラン・スミスが後半開始から、その後もニステル朴智星とどんどんアタッカーを入れてくる。ビハインドだからね。でも鹿島はしっかりとブロックを作ってしっかり守ってカウンターという形を狙ったこともあって、なかなか崩れないし、逆にユナイテッドは本山に脅かされるなど、難しい部分も。
  • アラン・スミスDQNタックルキター。流石「クレイジー・ギャング」。ただアラン・スミス自体は存在感は示せず。あのポジションは本当に適正あるのかな?まあパワープレー気味だから何とも言えないけど。ニステルもイライラ膝。お行儀悪いユナイテッド。鹿島完全に逃げ切りモード、アタッカーを交換しながら石川や金古を入れて後ろを固める。
  • 追いつめられたユナイテッドは攻勢。朴智星が入ってそれなりに良くなったかな?完全に押し込んだ後に、小さな空間を見つけて入ってくる朴智星は結構効いてた。ただ朴智星枠に飛ばない、決まらない・・・・。しかも曽ヶ端のブロックのさいに肘を喰らって流血。でもそれなりに馴染んできてる?というより、目に入ってきて使わざるを得ない様な良い動きをしているという事かな?技術的には少し粗さが見えるけど、ユナイテッドでも存在感を示す朴智星、これなら出場機会もありそうだし素直に敬服。
  • 結局勝っちゃったよ。セレーゾの勝ちに拘った気持ちはよくわかる。あれだけイライラさせて、最後は本気でガンガンきたユナイテッドを凌ぎきったのは相当な自信になるだろうし、こういうチームに勝ったというのは自信と言わずに何を言うって感じだし。あー、もう何やってんの。負けんなよ。

てな感じで、大金星でしたね。本山は見事だったし、確かにユナイテッドの決めきれない部分に助けられたと言うのもあるにしても、しっかりと粘ったと言うところで大きな価値ある勝利という感じ。バカ。ユナイテッドは個の能力の高さは示したモノの、チームとしてはどうかな?微妙なところ。親善試合な選手起用もあって最後はぐちゃぐちゃな感じになっちゃったけど、コンディション的にはそんなに悪くなかったし、それなりに次は楽しみかも。次はレッズとボーダフォンカップ

*1:言いがかり

*2:継続的に試合の中で輝くのは、ヒデとか小笠原とかシンジみたいなゲームメイクをしながら流れの中で輝くタイプ、一瞬デカが焼くタイプは俊輔とか本山とか。一つのプレーで局面を変えれたり、継続的じゃないけどその一瞬の輝きが強いと言う感じかな

*3:手数を掛けても速いんですよね、アタッキングエリアに入るまでも入ってからも。

*4:まあこの後ハチの巣状態になるから、どうにもならない力の差というもあるのだろうけど