華試合雑感。その1

容赦ないですな、バイエルン。怪我人、代表と主力が出場不能な状態で1.8軍のFC東京には少々酷な相手だったかなと。レアルだったら良かったのにね。それにしてもバイエルンのFW見てるとよだれが出ちゃう。

FC東京 0-4 バイエルン@味スタ
Beyern:マカーイ、ルッシオ、ゲレーロサリハミジッチ

  • 何かバイエルンマジじゃね?開幕もうすぐ迫ってるんだ。確かドイツのスーパーカップをやって即日試合なんだよね。超タフ。そういう周辺状況を吹き飛ばす凄いキレのある動き。まじすげえ。
  • それでもどこか余裕のあるプレーぶりなのは怪我しないようにと言うのもあるのかな?フルにはコンタクトプレーは行ってない感じはするし。
  • パススピード速い、付随して人がしっかりと動いてサポート付いてるからダイレクトもボンボン出てくる。まじすげえ。
  • ジャーン怪我、茂庭、今野、土肥、加地さんが代表合宿。金沢もいない。ヒロミ曰く「フレッシュな選手のモチベーションでバイエルンを叩く」格好いいけどちょっときついね、FC東京自体守備基盤があってこそのチームだと思うし。
  • おっ、ナオ突破!ハーグリーブスをぶっちぎった。カバーに凌がれたけど、斜めに突破した意欲いいよー!
  • カリミ結構馴染んでる。トップという話だけど、サイドに基本にプレーしている感じ。結構自由にやってるね。彼のテクニックを生かそうと周りもサポートみたいな形で動くし、オーバーラップも掛かる。信頼関係も出来てるのかも。マガトマジック。
  • 高い位置で藤山の横パスをインターセプトしたカリミが突破、カリミにマークが来たところで横パス、走り込んだマカーイがフリーとなり、インサイドでダイレクト。GKの動きの逆を突く形でズバッと決まって先制。カリミの察知からのアシストも良いけど、何でインサイドのシュートであんなに強いシュートが飛ぶんだ?しかも正確。素晴らしすぎるよ、マカーイ、すごーい。トリコロールのシャツを着ないか?
  • 本当に難しいことはしていないけど、パスと人の動きがしっかりとリンクしていて、しかもそれの精度が高い。基礎技術のレベルの高さは尋常じゃないね。ユーヴェの時も感じたけど、こういう所は見習わなきゃ行けない。難しいことよりもまず簡単なことをより高いレベルで、よりパーフェクトに。それだけで随分違うのかも知れない。そしてその上でスペシャルスキルを磨く。メモ。
  • CKからルッシオの高い打点。マーカーははじき飛ばされてほぼフリー。あれを止めろと言われても困っちゃうよね、高さが違う。
  • ササは基本的に攻撃構築のために何かをすると言うより、ゴールをつけねらうハンター型の選手なのかな?色々とポジショニングを変えてゴールを狙う意図は見えるけど、攻撃がうまくいってないのでちょっとよくわからない。2トップ型って感じもしなくもないかな?ルーカスはそういう部分で頑張ってくれるし、もしかしたらフィットするかも?まあまだわからないけど。
  • 後半になってFC東京は良くなったかな?ボールステーションとなれる梶山の存在感は大きい。馬場ちゃんからササへのクロス惜しい。やっぱりピンポイントのハンター型という感じ。続けてナオが強烈なシュート気味のクロス*1にも届かなかったモノのスライディングで反応したりとボックスの中での反応には優れてるのかも。
  • バイエルンは2トップがペルー代表のコンビ*2にスイッチ。マカーイの1トップ気味の時*3は結構マカーイを中心に周りが動くという感じだけど、このコンビはどちらが中にいてもOKみたいな感じで、結構柔軟にポジション変えながらやってる感じ。*4このコンビのやり方も悪くないかな。実績彼見れば基本はマカーイとこの二人のどちらかというような気もするし。うらやますぃ。
  • うーん、又ミスから失点。ノリカルorz。ペナの中でクリアかドリブルかで一瞬の逡巡。ゲレーロの凄いストライドに一気に距離を詰められてつっつかれ失点。勿体ないけど、今日の試合自体あんまり出来が良くない。てゆうかサイドバックは無理があるし、良さが出ない気も。
  • うーん、さすがに少し落ちてきたかな。それでもチャンスは作るね。サボらないし。前半は速いパスと良く動きながら近い距離でのサポートをうまく使ってのパス交換から、アタッカーに預けて勝負という感じだったけど、後半は選手間の距離を広くなったけど、その分1vs1は増えてそれを制しながら、また前線に二つの起点が出来たこともあって、よりダイナミックになった感じ。しかしこのチームは本当に層が厚い。だからこそへたれたプレーじゃ出場機会さえ得られない。それはそれでモチベーションコントロールとしては間違っていないんだろう。これにシュバイニー、ゼ・ロベルトが入る中盤は、気が抜けないね。
  • そうそう、今日は出来が良くなかったけど、一番創造性があるのはやっぱりダイスラーなのかなと。彼は突っこむプレーというより、どこかでフリーとなって速くて鋭いボールを入れながら、機を見て入っていくと言う感じなのかなと。バラックみたいな選手が高い位置にいると言うのも彼のキックをより生かすね。レギュラーを固定というのはないんだろうけど、1stプライオリティはどういう形になるんだろう?
  • 4点目はサリハミジッチ、カウンターから抜け出してゴール。ちょっと戦意消失気味?せっかくの舞台なのに勿体ない。サポも怒ってるし。でもプレーが淡泊になってしまうのは仕方ないかなという感じはする。メンバー交代もあって何がしたいのか見えなくなってしまった部分もあるし。
  • バラックゴール取りたくて仕方ないという感じ。最後までガンガン狙ってる。大人げない。でもこの時間帯になってもこういう風に動いてゴールが狙えるというのは単純に凄い。試合通じて消極的という姿勢も見えなかったのに、最後まで落ちずに動き回れる基礎体力。ギャラクティコに行ったら過労死しそうだけど。バイエルンの何が嫌なの?ギャラクティコバルサに比べたら地味だから?
  • 結局0-4。まあ妥当な結果。まあ仕方ないというレベルだけど。でも凄いためになることは多かった試合だった気がする。

今回の一連の華試合の中では個人的に一番ためになった試合だった。まあチームの選手達の力が拮抗しているから、ライバル意識もあるのだろうけど、非常にモチベーションが高くて、チーム内で戦っているという感じ。おかげで良いモノが見れた。パススピードの速さとファーストタッチの精度、そしてそこに付随するサポート。基礎技術の大切さを改めて確認。ユーヴェと似ているチームだけど、よりポイントが低いというか構築に置いてダイレクトを使う意識が高いのかな?*5それとダイナミズムを意図的に使う意識?スペースメイクと個人の技術が合致して、DFラインに穴を開けて飛び出しを誘発する。マガトのチームになってきたなと言う感じ。流動的な攻撃が出来るチームになっていて、随分印象が変わった。生で見て、ダイナミズムの裏に付随するリスクマネジメントというのを見たかったけど、テレビじゃわからない部分もある。誰かそういう部分を見て書いてくれる人希望。

本当ならFC東京がもう少し良い状態だったらよかったのだけど、時期的にきつい時期だったのでしょうがない。怪我人も出てしまってチームの基盤がない状態では少し酷だった。でも改めて課題が出て良かった部分もあったのかな?やっぱり中盤には2つぐらいボールが収まるところがあった方がうまく回るとか、ササが入っての攻撃構築の課題だったり、ナオがどうしても有機的に使えず、何か分離した形になってチームとしてあんまりうまく使えないとか*6。まあヒロミがこの試合を活かせれば後半戦の良い糧となる試合だった気も。何まじめに書いてんだ。とにかく両チームお疲れ様。バイエルンは次はジュビロと。

*1:多分シュートかな?

*2:クラウディオ・ピサーロとホセ・ゲレーロ

*3:形上はカリミとマカーイの2トップなんだけど、カリミも自由に動くけど基本はサイドだから4-2-3-1ってかんじ

*4:二人とも足元もうまい、浮き球もつっこめるし、得点感覚も鋭い万能アタッカーという感じ。ポテンシャルは二人とも高いし怖いね

*5:ユーヴェはそれをアタッキングエリアでオートマティズムとしてダイレクトプレーをするという意識が高い。そのためにしっかりとアタッカー達が距離を縮めてそういう形が作れるようにやっているし。出来ないとグダグダになるけど。

*6:裏以外の形がない