マリノス選手名鑑2005 MF編

1973/4/21 181cm/70kg 90AY A.Match 1/0

プレーに置いてはマリノスの象徴の様な選手。若い頃から天才肌のゲームメーカーでその優雅なプレースタイルで、ミドルパスミドルシュートなど流麗なプレーは非常に印象的。寡黙ながらそのプレーは雄弁に語るといった印象を常に受ける。岡ちゃん体制になってから1年目は那須の成長、自らの怪我と不遇を囲い出場数が激減、しかし去年は自らのスタイルを変貌させ、今までのような優雅なプレーだけではなく、前線に飛びだすようなアグレッシブなプレーも組み合わせて1stStageではその冷遇された岡ちゃんに「1stMVPは上野」と言われるまで活躍した。

確かに今まではボールは回るけど、ゴールに近づかないマリノスの象徴的存在であったが、そこから良く新しいスタイルに順応してくれたなぁと。去年のCSでも負傷者続出で非常に後ろ掛かりバランスの中で、身体を張ってスペースを埋めながらチームに貢献、チームに置いて上野はいてもらわなくては困る存在と再び思わせるような存在感でした。最近イメージと合わない嫁(レースクイーン)をもらってファンを驚かせた。

1982/7/31 174cm/64kg 00AY

ユース昇格、即トップデビューなど以前から将来性には期待感の伴う選手でしたが、監督の起用法に揺られた部分もあり、波瀾万丈なサッカー人生を送ることになった。しかしレンタル先のヴェルディでの経験もあって去年マリノスに復帰してから大きな成長を遂げた。序盤はどうも消極的な姿勢からチームに置いては異物感の感じる出来でしたが、それでも「やりきる」と言うテーマの元、抜群のスタミナから来る運動量と切り替えの速さで相手を凌駕することを覚えると、少しずつ精度も上がってきてチームの武器として存在を強めることになり、今では日本代表にもと言われるぐらいの存在となっている。攻守における細かいプレーヤ技術レベルというとまだまだ発展していかなければならないところは多いと思うが、それでも少しずつ逞しくなっているし、悔しい経験も確実に力になっていることを思えば、ますます今後が楽しみ。

ハユマと言えば、公式サイトの日記。最初は小学生みたいな作文でしたが、最近はサポの心を打つ素敵な作文が書けるようになり、ここでも成長を見せたりと面白い。まあ嫁横取りや年俸交渉で沢山ごねるなどなど話題を振りまくハユマは皆に愛されている(笑)Fの名前を次ぐ一人としても期待。田中仲間か浦和レッズ田中達也とご飯を食べに行ったりとほほえましい。

1975/9/18 172cm/65kg 94AY 96AO

元々右サイドのアタッカーとしてデビューしたモノの現在は抜群のサッカーセンスで様々なプレーに置いてチームに価値を与えるユーティリティとして、チームに貢献する。どのポジションでも、どのプレーでもクオリティが高く、特に右サイドでアクセントを付けながら突破を促すプレーや自らも飛びだすようなプレーには素晴らしいセンスを感じる。結構監督により余波を受ける選手生活であったが、岡ちゃん体制になってからは今までなりを潜めていた攻撃的なプレーで前線に進出しアクセントを付ける仕事が非常に冴えを見せて那須とのコンビが機能、完全優勝に貢献。しかし去年は10番を背負うモノの3-4-1-2のスタイルが合わなかったり、怪我が相次いだりとイマイチのシーズン。今年は8番に戻って心機一転を狙う。

表だった結果にはならないけど、本当にプレーに色を与える選手なのは間違いなく、色々なところをサポートしながら、チームがうまく回るようにしていくのがアキの真骨頂。余り自分が目立つようなプレーをしないのがアキらしいって感じがする。インタビューが嫌いっぽくてまぶしそうな表情でめんどくさそうな感じがたまらない。年を取ろうと「Hysteric Glamour」好き。弟はガンバに所属の今をときめく日本代表、遠藤"ガチャピン"保仁。

1976/2/7 173cm/68kg
94AY 95WY 99CA 00AC 03CC A.Match 26/2
Jベスト11:98/03/04

ジュビロ第2世代の代表格選手で代表にも招集されること程テクニックに溢れるアタッカーとしてジュビロのファンタジックな中盤の一角として活躍していたが、ベテラン勢に中央のポジションを占められていたこともあって起用法の部分で不満を感じ移籍を決断、レンタルでFマリノスに加入する。
移籍初年度、中村俊輔上野良治と共に中央で非常に流動性の高い攻撃を披露し、また攻撃だけではなく守備に置いても非常に献身的に働く姿はすぐにマリサポの心を掴み、翌年完全移籍。自らも決める力を有しているところに、新しい岡ちゃんFマリノスの核として、左サイドではドゥトラの攻撃参加を促し、また自らも久保とのホットラインでゴールを量産。彼への信頼感からゲームキャプテンも務めるなど、完全優勝の原動力となった。去年は3-4-1-2でトップ下を務め、自身二度目の二桁得点を記録。過密日程の中で次々と前戦に怪我人が出る中で大きな存在感を発揮し、監督に「Fマリノスの中で最も代えの利かないパーツ」とまで言わしめた。今年はプレーヤーとして自由を謳歌する。

こどもキャプテンと揶揄された部分もあるが、選手間の潤滑油として選手達の信頼も厚く、人間関係の構築でも非常に大きな役割を担っている。多少不安定なプレーを犯して決定的なピンチを招いたり、コンディションが悪くなると身体のバランスが非常に悪くなってプレーが軽くなるなど悪癖もあるが今年も間違えなく攻守における大きなキーとなる選手。今年はまだコンディション的には余り良くなく、本来の力を出せていない。嫁はご存じ「サブカル佐伯日菜子。不思議な家庭生活を創造すると面白い。久保家や下川家と交流が深いようだが、チームメイトまんべんなく交流している様子。

1981/9/22 173cm/70kg
00AY 01WY
00J新人王

北海道が生んだ天才MF。パス、機動力溢れた飛び出し、フィニッシュ、そして戦術的な動きと全てに置いて高いレベルで行えるセンスを持つハイブリッドプレーヤー。少年期にはブラジル留学するなど非常にサッカーに対しての思い入れが強く、またキャリア志向も強い。シドニー世代では当初から中核をなし、ワールドユースでも周りがバタバタする中、平然と落ち着き払ったプレーで得点も記録するなど、改めてシドニー世代のエースとなれるポテンシャルを証明をしたが、所属していたコンサドーレも降格と憂き目にあい、自身も靱帯断裂という大怪我を負ってしまう。そんなときに浦和から声が掛かり、迷った末に移籍。浦和でも怪我がありながらも、チームの直線的なスタイルに変化を与える攻撃のオーガナイザーとなって「浦和のキング」とまで呼ばれる存在となるが、20042ndでまたも靱帯損傷。好調なチームの中で疎外感を感じ、精神的にも追い込まれたことから移籍を決断。大きな問題となったが今期から札幌時代の恩師・岡田武史率いるFマリノスに身を寄せることになった。移籍金は2.0〜2.5億円とかなり大型の移籍。現在もリハビリ中、復帰は5月と目される。

まあ過去のことはどうでもいいかなと。ただレッズで見せた素晴らしいパフォーマンスは忘れられない。マリノスもレッズに0-1でやられたとき*1、エメルソンとの抜群のコンビネーションで蹂躙された。上でも述べたが本当にどのようなプレーでも非常に高質のプレーを示し、またアタッカー的な要素も強くて本当に才能を感じさせるプレーヤーであるのは間違いない。マリノスであれば奥とタイプ的には似ているのかなと思うが、彼らが絡むことによって本当にチームに幅が出ると思うし、4-4-2などへの再びへの移行も考えられるし、何よりもチームには大きな刺激を与えるモノになると思う。彼がトップ下に入れば奥が一列下がってボランチは超激戦区に又大きな駒が入ることになるし、奥自身も非常に刺激になる。若い選手達も現状で出場機会を得ているが、また厳しい立場に追い込まれる可能性もある等、非常に競争意識をもたらす駒なのかなと。非常に興味深い獲得成り得るピースとして期待度は高い。

1981/6/23 165cm/58kg

Fマリノス純正でサポの期待を一心に受けるちびっ子ファンタジスタ。パスの精度、柔らかいタッチ、セットでのキックも鋭さを持ち、そしてアクティビティの高い動きなど攻撃的なセンスは非常に高いモノがある。トップ下を主な主戦場としているが、アウトサイド、ボランチもこなすマリノスらしいプレーヤーなのかも知れない。2度のレンタル移籍をしながら、Fマリノスが復帰させたことを考えても非常にチームも期待している選手だと言うことが伺える。去年戻ってきたときはびっくりするような顔をしていたが(苦笑)それなりに厳しさを感じてFマリノスでもようやく頭角を現し始めた。

やっぱり今年は勝負の年だと思うけど、去年非常に可能性のあるプレーを見せたのは間違いない。左サイドでのプレーだったが、よく動いてボールを引き出し、柔らかいタッチでうまくキープしながら柔らかいパスで攻撃をリード。最初は良いプレーとミスと半々ぐらいで、また守備的な部分でフィジカル的に弱いこともありリスキーな印象も受けるが、それでも段々プレー内容は向上しているだけに期待度も比例して高まる。激戦の中盤ですが、アクセントを付ける存在としてゼロックスの時の様な積極的な姿勢を見せればますます存在感は高まりそう。大島とのコンビネーションには非常に良い感じ。波長が合うっている感じ。

1981/6/23 169cm/65kg 03 WY

今期、ベルマーレから移籍してきたテクニック型のMF。顔面ファンタジスタとも揶揄されたり、岡ちゃんに体脂肪率のことで驚かされたりと、おかしな出だしだったが、厳しい練習の中でサッカーがうまくなることに楽しみを感じ、またそれで結果が出てきたことで自信を深めている印象。まだリーグでは出場機会を得ていないが、ポテンシャルはWYメンバーに入るなど高いモノと思われるし、基礎技術は非常に高いだけに期待値も高い。

ジュビロではレギュラーの層も厚く、出場機会を得れないまま移籍となってしまいましたが、ベルマーレ移籍後は去年を除けば沢山の出場機会は得ており、経験を積んでいけばもっとやれそうな印象は受ける。ユース世代で代表歴を持っているだけあって基本的にスキルが高く、動き方などにはセンスを感じるし、A3で見せた鋭い動きからのゴールなどはまさにそれを証明出来たことなのかも知れません。自身ではパスに自信がある模様。これからはJ1への適応というのが大きな課題となりそう。大ちゃんの子分だったとの噂アリ。大橋と同じ誕生日なのは運命を感じる。

1977/12/17 168cm/62kg

フロンターレで戦力外となったところをサイドのバックアップの層が非常に薄いFマリノスに拾われた。両サイドをこなせると言うことで、こういうユーティリティ性も売りだが基本的には左サイドの方が得意な模様。昇格争いを何度も経験していることもあり、プレッシャーの掛かる場面でも自分の仕事を見失ってしまうようなことはなさそう。キクマリでもわかりましたが、非常に性格も明るそうでチームのムード名カーとなっているらしい。

ここ2年で一気に出場機会を減らしているが、現在フロンターレの右サイドを支える長橋の成長、そしてアウグストの加入により居場所を失ってしまったのかも知れない。ただ今のFマリにとってこういう選手が備えていてくれるのは非常に心強い。左サイドと言うことで考えれば、ドゥトラは別格にしても、裕介はまだ若く、ノブッキもまだ真の力を発揮しているとは言い難いだけに、この経験をチームにフィードバックして欲しい。結構渡り鳥的に様々なクラブを経験している。JFL経験も持っているが、マリノスにとっては異色な経歴の持ち主。

1985/8/20 173cm/64kg

岐阜工で選手権に出場、解説のセルジオ越後が「私ならすぐに契約書を持ってロッカーに駆け込む」と惚れ込んだ類い希な左足とテクニックを持つファンタジスタ。岡ちゃんも「このチームでは特異な感覚を持っている選手」と高評価。まだトップのレベルに耐えるフィジカル的な要素等が足りないのか、リーグでの出場はないモノの、左利きのファンタジスタ、デビュー当時の背番号など俊輔と重ね合わせられることも多い。1年目は入団当初から骨折をしていたりとだいぶ後れを取ったが、今年はキャンプからチームで経験を積み、トップでの起用なども試されるなど、可能性を探っている状態か。

まだプロになってから少ない時間しか見れていないのですが、柔らかいボールタッチと流麗なテクニック、空間を使うパス、アイデアも抱負と本当に俊輔に被る。ある意味俊輔が育った土壌の中で新しいファンタジスタが出てくるなんて本当に楽しみ。サテライトで狩野健太とのセンスプレーヤー同士の競演がマリサポを興奮させるなど、未来を担う逸材として順調な成長を願ってやまない。優男風。

1979/9/6 174cm/74kg

去年、セレッソから加入した左サイドのプレーヤー。まだ特徴を掴み切れていないのですが、運動量が抱負で積極的な姿勢が売りなのかな?ボランチでの出場もあったが、評価が二分するなどまだまだその可能性が見えない部分も大きい。しかし、経験値では若い選手の中でも一歩リードと言うところか。

ボランチで出場した試合が非常に印象的だったのですが(サイドで怪我してすぐ下がった試合もあったね)、バランスに余り腐心出来ない姿勢はセレッソの匂いを感じたりもしました。バランスと積極性をうまく自分の中で消化出来ればドゥトラの後釜は彼かも知れない。良い部分を盗んで欲しい。

1986/5/2 175cm/64kg

名門静学の10番として様々なクラブから入団オファーが殺到した逸材。レイソルエスパルスかという感じだったが、厳しい環境を承知の上で自分の成長を考えてFマリノスを選択。高校時代では本田圭祐(星稜→グラ)赤星貴文藤枝東→レッズ)と双璧の評価を得ていた事を考えても将来的には本当に期待出来るのかなと。卓越したパスセンスと優れたボールコントロールが売りのようで、サテライトでも徐々に真価を発揮しつつあるようです。こういうプレーヤーにありがちな部分でもあるが、フィジカル的な要素は発展途上。しかし岡ちゃんもそのポテンシャルを非常に評価していて、攻撃的MFだけでなくFWとしても起用するなど彼のセンスには大きな期待をしていると思われる。

静学時代から本当に甘いフェイスでギャルサポを悩殺していたようでスターの資質を兼ね備えているとオフィにも出ていますが、本当に後藤と共にFマリノスの将来を担うプレーヤーとして沢山練習してもっとうまくなって欲しい。U-19に合宿にも呼ばれたりと*2様々なところで経験を積んで欲しいところ。どっちが10番になるのかな?山瀬もいるし、奥もいてと良い見本は多いだけに良い部分を吸収してスケールの大きなプレーヤーとなって欲しい。

1984/4/22 176cm/68kg

今シーズン加入した山瀬功治実弟。北海道出身ながらユースからFマリノスに入り、生え抜きとしてサテで頑張っているらしい。草津戦しか見ていないのでまだまだどんなプレーヤーかわからないのですが、サテのレポを見るとセットプレーのキッカーとしての精度は高く、左利きでスラロームする様なドリブルが得意とのこと。左サイドを主に攻撃的な役割を担う事になりそうだが、兄の加入も彼にとっては状況は苦しい。

キクマリでのゴミ部屋は非常に衝撃的だったがその後どうなったのだろう?少しは変わったのかな?兄弟仲があんまり良くないとの噂はホントなのだろうか?色々とネタも秘めてる。

*1:2003 1st第10節

*2:怪我の影響もあって結果は思わしいモノではなかった様子