2005 マリノス選手名鑑 FW編

1976/6/18 181cm/73kg
00AC 01CC 03EA A.Match26/8
Jベスト11:03

抜群の身体能力で無理なボールも創造を超える形でゴールにぶち込むFマリノスのエース。身体能力は言うまでもないが、サイズに似つかわしくない柔らかいタッチと鋭い感覚を持つことでDFのマーキングを寄せ付けない。サンフレッチェでもそのポテンシャルに日本中の誰もが「代表のエースに!」と期待されながらも、非常にシャイな性格からなかなか代表でのコンビネーション確立に苦しみ、代表定着までは至らず。そして2002年所属するサンフレッチェがJ2降格となり、2003年オフシーズンジュビロとの間で獲得合戦の後、Fマリノスを選択。都会嫌いの純朴な男は横浜の地を踏むことになった。その一年目、岡田武史新体制の元でオフェンスの核として、マルキーニョスとの2トップ、そして奥大介佐藤由紀彦(現清水)の手厚いサポートとお膳立てでゴールを量産、特に鹿島戦のハットトリック完全優勝を引き寄せる大一番ジュビロ戦での終了間際の空中に舞うようなヘッドなど印象的なゴールも多かった。しかし去年、新加入の安貞桓との日韓2トップの結成によるものすごい活躍を期待されたが、代表とクラブの間での酷使により、持病の腰が悪化。年間通じてトップコンディションで過ごす時間はごくわずかでFマリノスでは望まれるような活躍を見せることは出来なかった。今年ドラゴンの復活を誰もが願っている。現在も腰の療養中、復帰間近と言われているが慎重なリハビリを続けている(2005/4現在)

テレビのインタビューなどは本当に単語ぶつ切りの回答しかしないぐらいのインタビュー嫌い。シャイな性格からなのですが、それもまたサポの心をくすぐる。無類の酒好きとのこと。実は子煩悩だったり、奥嫁日記で様々な素顔が見れるのもまた大きな魅力となりつつある。代表でも去年の活躍により、復活すればエース格と目されるが、マリ的には微妙な感情を抱かざるを得ない。

1983/1/16 173cm/65kg 02AY 03WY&LS(SS)

フリエの消滅によりユース時代にFマリノスへ移行、そのまま昇格し一歩ずつ順調に階段を昇ってきたスピードスター。抜群のスピードと思い切りでトップ昇格後も常に結果を残し続けて、UAEで行われたワールドユースではエースとしてチームのベスト8に貢献し得点王になるなど、一気に頭角を現した。チームでは次々に新加入してくるFWに煮え湯を飲まされることも多かったが、それでも一つのきっかけで必ずシーズン後半は重要な役割を獲得し続けた。そして岡ちゃん就任後は次第にその存在感を大きくし、2003年はラインに抜ける感覚を武器にプレータイムは少ないながらも7得点と結果を残し、2004年も安貞桓の加入で序盤からはスタメン出場はままならなかったモノの、久保の離脱などにより出場機会を得ると自信を深めた思い切りだけでない確かにプレーで初の二桁得点を記録。ゴール数だけでなくチームを助ける同点ゴールなども多く印象づけられるゴールも多かった。CSでも安・久保が不在の中、結果こそ残せなかったモノのチームのタスクをハードにこなしながら、脅威となり続け優勝に貢献。今年も多くの期待を集めたがA3深セン戦で選手生活初めての長期離脱を余儀なくされる膝の怪我を負い、現在は必死のリハビリ中。4月復帰を目指す。

最初見たときは本当に走るのが速いだけで、ボールコントロールの技術などが拙く雨の日は期待出来ないなとか思っていたのですが、若年層代表における世界での経験、そして結果を残すことでの自信が彼を代えた。もちろん彼自身の努力もあるが、反骨心的なものを非常に強く感じる。それをバネに一回り一回り大きくなると言った感じか。よくサンキュー坂田と呼ばれるが、ユース時代ワーワーサッカーでFWへ非常にきついフォアチェックを求める大熊監督にフォアチェック時にチームを助けるとマイクを通して「サンキュー!坂田」と声が掛かる事に由来する。さらさらロン毛のイメージが強いが髪型がコロコロ変わる事が多い。短い髪の時の方が男前度は上。またしゃべると頭が悪そうなこと請け合いだったが、最近は改善されつつある。

1980/3/7 184cm/78kg

元々フリエに入団したが、すぐ後に合併したこともあり、その後はサンガ、モンテディオと渡り歩くが、山形の地でストライカーの才能が開花、去年日本人得点王となる22得点(フロンターレ・我那覇と同数)を獲りチームをプレーオフ争いまで導いた活躍が認められて、移籍に悩んだモノの栄転の移籍を受け入れてFマリノスに入団。チームとしては将来のエースとして向かい入れた。ボックス内での得点感覚に優れ、ダイレクトでのシュートに非常に非凡なモノを感じさせる。身体的に恵まれたものがありながら、ボールコントロールもそれなりに的確なモノとボックスストライカーに求められる能力を備えている。また非常に様々な経験を積んでいることもあり、環境に馴染む力もあることが証明されている。

序盤エース格である久保・坂田・安が離脱して非常に苦しい状態で、チームへのフィットもままならない中で大きな期待を掛けられるモノのA3の水原戦からなかなか結果が出せず苦しんだが、チームが最悪のコンディションの中望んだセレッソ戦、3本のシュートを左・右・頭で全てゴールを決めてチームの危機を救う活躍。非常にセンセーショナルだったが、その後の劣悪な環境の中のアウェイ・マッカサル戦でも、先制ゴールとチームを救い続ける。チームにもフィットしつつある今、ゴール量産を非常に期待される。山形ではキングと呼ばれていたらしい。マツと同じ前育出身、3年後輩に当たる。

1976/1/27 178cm/78kg
A.Match 51/14 02WC韓国代表

セリエAペルージャでも鋭い得点感覚で活躍し、その後WCでも強豪イタリアを沈めるゴールデンゴールを決めるなど、その決定力と抜群の勝負強さで韓国中どころかアジアのスターとなった韓国代表のエース。しかし、真意はわからないがメディアが様々な憶測が飛ばしてしまい、ペルージャガウチ会長の逆鱗に触れて、結局紆余曲折あったモノの退団。自らは望まなかったモノのJリーグエスパルスに入団する。欧州への復帰を望むモノのなかなかオファーは届かず日本でのプレーを続けるが、その決定力でエスパを降格の危機を救い、2004年Fマリノスからのオファーを受けて移籍。サポーターからは序盤不要論なども持ち上がったが岡田監督の元、献身的なプレーもするようになり、何よりも運動量が徐々に上がってその得点力がチームを助ける存在に。久保がフルに活躍出来ない状態の中、その得点力を埋めた彼の活躍がなければ優勝はあり得なかった。セカンドステージもエースとして活躍するモノの、韓国代表が1次予選で思わぬ苦戦、大一番のヨルダン戦で相手タックルを足首に受けて骨折。そのままCSも出場出来なかった。

イタリアから決勝点を奪ったヘディングも特徴的だし、セリエで見せた振りの速いペナでの鋭いプレーも印象深いが、やはり一番の武器は足元に受けてからドリブルからのプレー。細かいボールタッチからタイミングをずらしてからの振りの速いモーションでのシュートやラストパスは非常に質が高く、またミドルレンジからのシュートは正確と苦しい状態の時に非常に頼りになるプレーヤー。韓国人らしいキャラクターである献身的なプレーだったり熱いプレーは少ないが、スマートなプレーは違う部分でチームに価値をもたらす。奥さんはミス・コリア、甘いマスクの安と並ぶ姿は揃いすぎて嫌みっぽい(笑)様々なキャラクター商品を出したり、CMに出演したりと芸能活動にも熱心。やはりこの辺はスター。韓国人らしいと言えばやはりファッションセンスか。今夏こその欧州移籍との噂は根強いが、結局残りそうな気もする。

1976/10/4 170cm/65kg

困ったときのジロー。もうFマリノスで3年目となる。抜群の運動量とスピードでチームのために献身的に走り回り、良いところにも顔を出してフィニッシュに絡むが、肝心のシュートは枠に飛ばないという憎めないキャラクターの持ち主。誰もがその貢献度は認めるところだが、シュートの度に溜息が漏れるのは辛いところ。原因がイマイチわからない。改善して欲しいとも思うが、改善されたらつまんないとも思う。影では「シーズン2点の男」とも・・・。ただそのゴールは非常に難易度の高いゴールが多いのはまた一興。

ただ、印象深いのはやはり去年のCS。同じタイプの坂田と共に走り回って守備ではフォアチェックを掛け、ロングボールに対して競りにいってセカンドボールを拾って裏を狙うという運動量的に非常にきついタスクをこなして優勝に貢献。彼の存在なくしてCS制覇はあり得なかった。ジロー自体はジュビロ時代にCSでゴールも記録している。今年は既にA3で美しいミドルで今シーズンのチーム初得点を記録。チーム的に困った時に前線を活性化する駒として非常に大きな存在を今年も期待したいところ。今年はもう少しだけゴール・・・、いやいいや。

1981/12/4 174cm/68kg

国士舘大出身の2年目のスピード型アタッカー。ユニバーシアードでの活躍が認められてFマリノスに入団。即戦力として期待が高く、岡ちゃんにも重用される。非常に積極的なドリブルワークに特徴があり、結構抜ける部分も見せるが、いかんせんフィニッシュの部分では力の加減がうまくいかずに精度的にはまだまだ発展途上。去年はナビスコでの1点に終わったが様々な舞台での経験を積んだこともあって、今年はACL2戦目のマッカサル戦では貴重な2点目のゴールを上げて自信を深める。サテライトでも鋭い動きを見せ、こだわりを見せるFWでのポジションで結果を求める。

去年は岡ちゃんから中盤での起用も打診されるが、FWにこだわりを見せるだけに、今年はブレイクして欲しい一人。動き方は段々壺を得たモノになりつつあるし、仕掛けるシーンでは可能性も感じるだけに後はフィニッシュの自信と精度を深めるだけ。ライバルも多いが、状況が整う前に出来るだけアピールしたい。

1984/11/20 165cm/64kg 00AJr.Y 01WJr.Y

プライマリーからマリ一筋、純正のスピードアタッカー。裏へ抜ける感覚と決定力には非常に長けたモノを見せ、U17世代では世界も経験と未来のエースと期待は高まっているが、なかなか層の厚いトップでの出場の機会が得れない。去年のACL第2戦、ペルシク・ケディリ戦では抜群の得点感覚で2ゴールあげた姿に完全に見せられてしまった僕は彼にもチャンスが来ることを願ってやまない。

現在坊主になり、その意気も感じられるが、いかんせんチャンスが回ってこないのが本当に何でなのかわからない・・・・。やっぱりフィジカル的な要素なのか?とも思わなくもないが、非常に感覚的なプレーヤーだと思うので、フィニッシャーとしては本当に期待出来るモノがあると思うのだが・・・・。今年は3年目でユース上がりの特権も今年で終わりなだけに、今年は本当に結果が欲しい。今年は本当に勝負の年。頑張れ翔くん。