マリノス選手名鑑2005 DF編

1973/6/23 174cm/76kg 98WC A.Match14/0

抜群の身体能力でどのポジションも高いレベルでこなすユーティリティプレーヤーの鏡のような選手。2003年にプロ入りからずっと貢献し続けたジェフから財政的なあおりを受けて戦力外、岡ちゃんの積極的なアプローチでマリノスに入団する。シーズン序盤はどのポジションも馴染むような感はなかったが、無難にこなし続けることで色を理解したのか、アグレッシブなスタイルでCB、ボランチとこなし、CSでもアンカーとしてベテランならではの読みとアグレッシブなアプローチでつぶしてつぶしてつぶしまくって素晴らしい働きで大きく貢献した*1今年に入って更に存在感は増して、怪我を抱えながらも松田不在のDFラインをセンターから支える。既に欠かせない存在。

個人的にアグレッシブすぎるのあのヘディングは何とかならないのかと思ってしまう。相手の背中越しに高いジャンプをして真っ逆さまに落ちるシーンは心臓に悪い。それが良さなんだけど、怪我しちゃうんじゃないかと思うほど。そういえば四中工の三羽ガラスの一人。

1977/3/14 183cm/78kg
92AJY 93WJY 94AY 95WY 96AO 00SO 01CC 02WC A.Match40/1
00&02Jベスト11

各年代のカテゴリ代表で経験し、WCと二度のオリンピックに出場したマリノスの顔。抜群の身体能力を活かしたアグレッシブなDFは日本でも一番、世界の舞台でも世界のアタッカー達と渡り合うなどその潜在能力は誰もが認めるところ。抑えきれない攻撃意識も「マリノスの華」となっているが*2、ただ精神的に非常に不安定で好調と不調を繰り返す「マツループ」は今も続く。普通にしていたら今頃には国内には収まらないスケールを持つスーペルDFとなっていただろうが、それがマツの愛嬌でもある。

マリノスの象徴でもあり、マリノスを愛し、マリノスの強みでもあり、マリノスの不安要素であり、こう考えるとある意味マリノスの全ての魅力を内包する選手。岡ちゃんは彼のポテンシャルを信じているので、粘り強く彼の精神的な成熟を諭していて、去年のCSでは現実的に守ることの必要性を彼に伝えてここ数年でも一番の素晴らしいパフォーマンスに繋げた。2005.3には第3子(男の子)が誕生。去年の誓いを忘れてきっとアグレッシブにゴールを狙い、ゆりかごパフォーマンスをしたいと思われる。

1981/10/10 180cm/75kg
00AY 01WY 04AO
03J新人王

駒澤大学在学中にマリノス入り、ユース年代で代表に選ばれるなど経験を積みながらリアルDFとして成長していくのかと思われたが、岡ちゃん就任と共にリアルボランチとしてアンカーを努めて、2003年完全制覇の立役者の一人としてスペースを埋めながらパートナー遠藤を前に押し上げる役割を忠実にこなした。非常にポジティブで苦しい状態になってもそれを決して前に出さず、非常にまじめで前向きな姿勢はチームの精神的な安定に一役買っている。しかし去年は本当に苦しい年、序盤は3-4-1-2のCBとして前年の自信を胸に1stStageの優勝に貢献するものの、オリンピックでキャプテンになってプレッシャーに苦しみ、あの大きなミスから自信を失ってプレー面でも大きく落ち込んでしまう。安定感を失ってしまい、また河合・栗原の成長もあって大舞台でもあるCSにも出場機会は得られず悔しい思いをした。今年は反撃を誓い、副キャプテンにも就任。

現在チームでも非常に難しい位置に立たされている選手なのかも知れません。勇蔵のように抜群の身体能力や河合のような抜群の対人能力を持つ訳ではなく、かといって攻撃センスが溢れている訳でもない、あくまでもまじめにスペースケアやカバーなどをこなしていくことで存在感を出す選手なので、安定感を取り戻しチームを支える選手に戻って欲しいところ。そして沢山いるDQN達を抑える役割としても期待(苦笑)

1973/8/1 170cm/70kg
03&04Jベスト11

マリノスが降格争いに沈んだ01年救世主としてマカロニラザロニがブリット・ナザと共に呼び寄せた悪人トリオのうちの一人として来日。とんでもない運動量、ダイナミックな突破、精度の高いクロスでチームに大きな貢献をしてくれる大当たりブラジル人と判明し、今もマリノスの左サイドを支える神となっている。彼の存在感は絶大で彼がいないときにその大きな穴を感じるほど攻守に貢献し続ける。チームとしても彼のキープからの攻撃も多く、彼を活かそうとする姿勢がうまくはまり2年連続のJベスト11も頷ける。去年のCSでのPK戦では4番手のキッカーとして勝負を決める場面であまりにも人を喰ったコロコロシュートで度肝を抜かれた後に歓喜をもたらした。性格も明るくまじめで笑顔が素敵なブラジリアン。いつも負担を掛けて申し訳なく感じてしまうのですが、J3連覇とACL制覇には欠かせないキーマン。

今年はシーズン当初独りよがりで不安定なプレーは不安を煽ったモノのやはり開幕時には完全に元通りのドゥトラに。ファンを魅了する左サイドは彼がいないと始まらない。しかし後継者問題は本当に悩ましい。キクマリの通訳の声が抜群にはまっていると思うのは僕だけ?

1978/2/25 187cm/78kg
00AO 01CC 06WQ
99J新人王 99&03&04Jベスト11 04JMVP

プロの夢を捨てきれずブラジル留学の後、ヴェルディに練習生から這い上がってきた苦労人。非常にまじめな性格で練習にも非常にストイックに取り組む好漢。ボンバーヘッドとしてオリンピック代表で活躍すると、更なるレベルアップとWC出場のためにより高いレベルへと言うことで2002年マリノスに一悶着あった後に移籍。しかし、その価値を証明するのに時間は掛からなかった。空中戦専用兵器のようだった彼が、岡ちゃん就任からめきめきと頭角を現し、1vs1において抜群の強さを発揮したり、抜群の危機察知能力と身体能力で飛んでくるようなカバーリングを見せたりとマリノスの強い守備陣の象徴的な存在となりJ2連覇に貢献。陸空問わない決戦兵器としてJのNo.1ディフェンダーとまでにのし上がり、そして今や日本代表でも押しも押されぬレギュラー様。

さて、今年は彼がキャプテンな訳ですが、成績が振るわなかったり疲労もあいまって、ちょっと元気がなさそうに見える。責任感も感じてるだろうし、今までの相手アタッカーとの対戦を楽しむような姿が見えない・・・。でもやっぱり信頼は揺るがないし、復活することを心の底から願うばかりです。怪我も多少抱えてるだけに、酷使は危険。でも常に前へのひたむきさは変わらない。謙虚な姿勢・毎日の反省・周囲への感謝を忘れず次の目標はJ3連覇、ACL制覇と共にWCと海外移籍*3

1983/9/18 183cm/72kg 03WY

岡ちゃんだけじゃなく、誰もが期待する逸材。将来のマリの象徴となる素質を持つセンターバック。抜群の身体能力と負けん気で相手アタッカーを屈服させるアグレッシブなディフェンスでここ近年著しい成長を見せる。なんとなく段々マツみたいになってきたというか、もともとDQNっぽくてヘッドが強くて・・・。精神的にはまだまだ子供で荒くれ者っぽいところもあるが、もっと頭の良いDFになれば、日本代表どころか海外にも通用する可能性がある選手。

やはり特徴的なのはヘディング。強烈な体躯とジャンプ力は脅威。何となくオムさんに似てるハンマーヘッド。なかなか枠に飛ばないのが玉に瑕だけど、本当に良く勝つ。選手として今年は本当にチャンスであるのは確か、イイ見本がいて(マツやボンバやエースケ)、良いライバルもいて(河合や那須)今年はかなり重用されているだけにブレイクの可能性も*4とにかくFKは蹴るな。

1978/7/14 183cm/75kg

浦和から戦力外通告を受け、トライアウトで2003年岡ちゃんの目にとまってマリノスに入団。元々ボランチであったそうだが、身体が弱くなかなかトップレベルではという要因で戦力外になったらしい。しかしマリノスでトレーニングしたことで見違えるような成長を遂げ、近接戦闘特化兵器として蘇ると、干されたレッズに対してとんでもない威力を発揮し、エメルソンを完封するなど本当に1vs1において無類の強さを発揮し、その後も出場する試合泥臭くも身体を張るDFで彼が出ているし試合ではほとんど点を取られていないぐらいの貢献度だった。2004年は怪我もあったモノのまた浦和戦で進化を見せつける。セカンドステージの試合では絶好調のレッズアタッカーをまたも完封。大舞台CSでも第一戦は完封に貢献する身体張ったDFだけじゃなく、決勝点となるヘディングを突き刺してシンデレラストーリーの主役となった。第2戦でも足をつりながらも完全に戦術的にも対人的にもほぼ完璧な出来。シャイニングウィザード&大事なところを踏まれるなど、おまけもついたが、それだけ彼の存在を疎ましく思ったのかを象徴する事件だった。

足が凄くでかいらしく、ばばちゃんといわれるらしい。洗練されたマリノスのスタイルを泥臭く変えた一人。黙々と仕事をする姿は本当に惚れる。照れ屋さん。

1986/4/14 181cm/73kg

去年から強化指定でマリノスに来ていたようですが、今年桐光学園から入団。U-18日本代表にも招集される逸材で将来的にサイドのスペシャリストとして期待されている。左アウトサイドだけでなくサテライトではCBとしても起用されているようで器用な模様。なかなか層は厚く出場機会はないかも知れないが、Jでもマリノスのアウトサイドは質が高いだけに、その先輩達の良さを学んで将来的に天野君と両サイドのレギュラーを取って欲しい。

1984/7/21 181cm/67kg

なかなか出場機会が来ないため、久しぶりに出場した天皇杯ザスパ戦でも、良さは出せなかった。今年は新人もたくさん入ってきたし、非常に正念場。左利きのセンターバック。顔が優しい。マリ顔じゃない感じ(笑)

1986/4/13 163cm/55kg

今年昇格したマリユース特選の右サイドアタッカー。去年のACLペルシク・ケディリ戦でも果敢な突破を見せ、彼の背が伸びるように願った人は少なくないでしょうが、結局あんまり大きくはならなかった。でも非常にエネルギッシュに動き、またユースでもキャプテンと本当に期待されるだけに、大きく成長を遂げて欲しい。

運動量はハユマ並だと思うし、本当に凄い頑張る選手だと思った。正直フィジカル的には難しい場面に直面することも多いかも知れませんが、それを補えるだけの特徴はあるはず。正直今年中に出てくるかもと思わなくもない。*5

*1:プロフェッショナル・ファールで赤までもらった

*2:イイかどうかは何とも言えない

*3:ちょっと複雑だけどね

*4:違う方向のブレイクは勘弁

*5:多分岡ちゃんも現役時代こんな選手な気がするから、知らないけど