「龍時03-04」
ベティスでの2シーズンの邂逅を交えながら、アテネ五輪代表に招集され、ナショナルチームの誇りの戦いに身を投じる志野リュウジ。試合を戦いながら五輪代表監督平義との確執の中で、監督の考え・狙い・そして彼の意志を感じながら戦いを進めていく。
相変わらず絶対的にはまるサッカーシーンでのプレー描写と心理描写、人間的なぶつかりは頭の中でイメージして楽しめるし、その中でのサッカーに絡んだ文化背景なども織り込まれたこのシリーズ、僕の絶対のお勧めです。
ちなみにこれからもこのリュウジの戦いは続くと思われていましたが、著者の野沢尚さんが自殺という事でこのシリーズもこのアテネの戦いが最後となってしまいました。このシリーズだけでなく、沢山の面白い作品を送り出していただけに、非常に残念です。