2006 J1 第2節 採点&選手評

しゃ、おらー!*1快勝すると採点作業もスムーズってもんよ。インフレです。

  • 榎本達也 7.5
    • 最も重要な所で、あまりに大きなビッグセーブでチームの勝利を守り通した。あのシュートは簡単じゃないよー、達也の初速反応の早さと読み、サイズなどすべてが活きたスーペルセーブだった。その他も落ち着いて処理して完封の立役者に。スランプ脱却なのかも。
  • 松田直樹 7.0
    • 守備は、ほぼパーフェクト。ラインでの対人はもちろん、佑二もそうだけどプレスと連動して囲い込みに参加したりと、完封に大きく貢献。相変わらずリードが広がるとどんどん前に出て行くのはさておき*2、2点目に繋がった久保への楔はイイパス、ああいうのを求められてると思う*3。出来ればインターセプトから闘莉王ジュビロ戦で出してた様な直接裏に抜け出すようなフィードも見たいかな*4
  • 栗原勇蔵 7.0
    • 苦しい時間帯でラインを下げる場面はあったけど、ゲームの展開を考えたときには妥当*5イイ時間帯はプッシュアップしてプレスの効果を高めるような事をしていたと思うし*6チャレンジは控えめだったモノの*7、中央のゾーンをしっかりと埋めて、DFを引き締めた。ビルドアップ時に相手のチェックに焦ってどたばたする所はこれから経験をつんでからかな。
  • 中澤佑二 7.0
    • コンディション向上でプレーエリアはより広く、鮪や虎と連動しながらライン際で囲い込むプレッシングは爽快、マツ同様守備はほぼパーフェクト。信頼感が出来てきたのか、ブラジリアントライアングルとの絡みもスムーズで、後はマルケスとの意思疎通が出来てくると面白い*8
  • 上野良治 8.0
    • 中盤の重鎮。この一週間ですべき事をしっかりした成果が大いに出ていた。プレッシングはもちろん、その中でDFとの密な連携を取りながらポジショニングもかなり良かった。押さえどころをしっかりと押さえて、アプローチとゾーンを埋める仕事をバランスよくこなした。ブラジリアントライアングルに絡む形も生まれ*9、苦しくなったところで顔を出すプレーは渋い。まさに縁の下の力持ち。
  • マグロン 8.5
    • 鮪神。2ゴールはもちろん*10、プレスをはじめとした守備貢献、奪われないという信頼感を抱かせる抜群の技術によるキープ、そして小気味いいパス回し。まさにチームの心臓となって、チームは一気に活性化。運動量も多く、存在感は絶大だった。フィットして、チームの色は大きく変わったと思うし*11、とにかく痺れる。
  • 吉田孝行 5.5
    • 動きは一流、ボールが来ると二流。左サイドにボールがある時に中に入ってくる動きだったり、大きく開いたスペースに顔を出してチャンスを作ったりと、柔軟性のあるオフ・ザ・ボールの動きはとても良かったモノの、とにかく精度と積極性。折り返しのミス、前をふさがれると仕掛けられない消極性、中とのタイミングがあわず精度も低いクロスと、オン・ザ・ボールにおいては改善の必要性あり。左で引きつけ、右で崩すという意味ではとにかくプレーの質の向上が問われる。プレスに関しては良かった。
  • ドゥトラ 6.5
    • ルーキー内田篤人の積極的な仕掛けに苦しだ部分はあったモノの、最後の最後には長いランニングからゴールを決めてやり返した。左サイドのコンビネーションはやるごとに良くなっているし、コンディションも上々。クロスの精度が物語ってるかな。
  • 奥大介 6.0
    • 先制点のアシスト、プレスの急先鋒、バランサーとしての仕事、目立ちはしなかったモノの各所にいい仕事。ただ、もっと出来るし、やってもらわなきゃ困る選手でもあるかな。ゴールに直接絡むようなプレー*12においてもっともっと。ペナ入って振り向きざまのシュートとか、ヘッドは惜しかった。
  • 久保竜彦 6.0
    • 心配された腰の状態はどうなんだろ?それなりに動けていて終了間際までプレーできていたから大丈夫なのかな?ディフェンスに対しての積極性はコンディションの良さを感じさせた。自身のゴールはなかったモノの存在感は抜群。相手が引き寄せられ、ゴールを引き寄せる一因となった。だけど、エースだからやっぱりゴールでしょ。
  • マルケス 7.5
    • 和司大絶賛。ブラジリアントライアングルの一角として沢山のボールに絡むわ、幅広く動いて前線の起点となるわと、鹿島を悩ませる嫌らしいプレーで常に驚異と鳴り続けた。なんか日によってお気に入りのプレーがある感じがしたりするけど気のせいかな?試合ごとに運動量が増えていることを考えたら、コンディションも上がっていると思うし、後はコンビネーションの向上だけだと思う。

途中出場

  • 田中隼磨 7.0
    • この日もスタメンを吉田に奪われベンチスタートとなったモノの、その鬱憤を晴らすかの如く躍動感溢れるプレーで右サイドを活性化。仕掛ける姿勢、スペースを見いだしたら前に進むなど、とにかく積極的。その積極性が3点目を生んだわけで、大きなアピールには違いない。もちろん吉田の柔軟で幅の広い動きには一定の評価を与えられるし、吉田→隼磨のスイッチも効果的と来ると、その取捨選択は難しいけどね。
  • 清水範久 6.5
    • 個人的には坂田を出してがっつんがっつんスペース突かせるかなぁと思ってたけど、ジローのプライオリティの高さと貢献度に対する評価の高さというのが現れてた。ジローはその期待にしっかりと応えて、減退しつつあったチームを豊富な運動量で活性化し、追加点という波を作り出した。
  • 平野孝 s.v.
    • 出場時間短く評価なし。とにかく公式戦デビューおめ。
  • 岡ちゃん 7.5
    • この一週間でのプレスの構築、そしてその完成度、試合中の交代策による鍔迫り合い。"地球一"の監督を向こうに回して、的確な手腕でこの快勝劇に導いた。次のことも視野に入っているようで、緩みなしと見てイイかな?一試合一試合。
  • 内田篤人 6.0
    • かなり注目度が高かったので特別に。開幕戦と合わせて2試合見たけど、こういう舞台にも臆さない強い精神面があり、そしてその中で自分の良さを出すという積極性を決して失わないということで、とてもクリアにプレーできているのかなという印象。J最高峰の左サイド・ドゥトラを向こうに回しても、仕掛けて抜いてチャンスを作るなど、ドリブル技術の高さとキレは一級品。守備は経験の浅さもあって、個で見ると結構振り回されていたけど*13この辺は場数を踏めば良くなるのかな。これからAYやWY、北京オリンピックと数多くの国際経験も積むだろうし、先が楽しみな選手。隼磨、ここにもいたよ。新しいライバルだ。

*1:亀田興毅

*2:僕はあんまりポジティブに思ってない

*3:調子に乗った自慰的なショートパスではない。周囲が反応してないし。あれをやるなら周囲とのすりあわせがほしいところ

*4:まあそのためにはアタッカーの動き出しも必要だけど

*5:相手の出方を見るという意味でね

*6:テレビでわからない部分はあるにしても、高いラインにしていたと思う

*7:それでも柳沢やミネイロの楔を受ける動きに対して前の強さは見せていたし

*8:プレスで奪ったら、切り替え早く縦一本とか。マルケスは引き出す動きがうまく、にゅるりと縦に抜けるのがうまいからね

*9:リスキーだとは思うけど

*10:FKは虎にも感謝だね

*11:特にパスを繋ぐためのパスレシーブアクション、意識が高まってよく反応している

*12:特にバイタルで乗らすとパスを出す仕事とか、ミドルを狙うとか、コンビネーションで突っかけるとか

*13:周囲の意識というかカバーがあって何とか持ちこたえていた