はてなゲームレビュー。

と言うことで転載用に又先に昨日の試合のレポを一足早く転載。しかし、チェルシーの試合は盛り上がりますね。イイゲームだったし、眠気も飛んだよ。終わった後はすぐ寝たけど。イタリアのお恥ずかしいところをお見せしました。まったくもう、バカインテル

UEFA ChampionsLeague 2005 Quarter Final 2ndLeg
BayernMuchen 3(5-6)2 Chelsea@Olympia Stadion
Bayern:65'Pizarro 90'Guerrero 90'+5'Scholl
Chelsea:30'Lampard 80'Drogba

バイエルンスタメン:GKカーン、DFサニョル、ルッシオ、ロベルト・コバチリザラズ(→78'サリハミジッチ)、MFデミチェリス(→52'ショル)、ゼ・ロベルトシュバインシュタイガーバラック、FWマカーイ(→73'ゲレーロ)、ピサーロ
チェルシースタメン:GKツェフ、DFフート、リカルド・カルバーリョ、テリー、ギャラス、MFマケレレランパードジョー・コール(→90'+2'ヌーノ・モライス)、ダフ(→71'ティアゴ)、FWドログバグジョンセン(→88'ジェレミ)

序盤から主導権を奪い合う両チームは、中盤で激しいぶつかり合い。しかし、その地域を抜けると、一気に決定機が来るような展開。いきなりドログバが決定機を迎えたと思ったら(これはカーンがセーブ)、今度はシュバインシュタイガーが二人のDFをかわしてツェフと1vs1になるシーンを生み出したりと(これはシュートミス)序盤から両チームともゴールへの欲求が高いことを証明するような試合となりました。しかし、中盤での激しいアプローチの末に主導権はチェルシーへ、徐々に左サイドでギャラスが高い位置に迫り出してきたり、この試合は左サイドに位置することが多かったジョー・コールが絡んでここからチャンスが生まれてくると、1戦目と同じような形でゴールが生まれました。ギャラスが高い位置でボールをキープしてジョー・コールへ、これを巧みに身体を入れ替えて中に切れ込む動きをしながら中に流すと後ろから走り込んできたランパードが強烈にニアサイドに狙う!しかし、これがルッシオに当たってカーンの逆に吸い込まれて先制。カーンにはアンラッキーだけど、打つことに意義を感じるランパードのゴールは殊の外大きかった。この後、なりふり構ってられなくなったバイエルンは、次々とゴールを狙う形を作るが、バラックシュバインシュタイガーピサーロと決めきれない。このまま前半は1-0で終わる。

後半チェルシーはリトリートして守る形をより強くして、バイエルンを迎え撃つ。期待されたデミチェリスが余り機能していなかったこともあり、前半からアップしていたショルに変えて前線の活性化を促す。これが当たったのかはわからないが、FKからチェルシーの決定機をカーンが阻むと(至近距離からのダフのシュートをスーパーセーブ!)流れが変わり、バイエルンは再び相手を押しつぶすような攻勢に出る。そしてサニョルのクロスをドンピシャで合わせたバラックのヘッド!これはツェフが何とか凌いだが(しかしこれも良く触ったなぁ・・・)、これに詰めたピサーロが押しこんで同点!これで少しわからなくなってきた。これで勢いが出てきたバイエルンはファールすれすれの猛烈なプレッシングでチェルシーの反撃を積みながら、次の点を狙いに猛攻、リザラズのクロスがゴールに飛んでバーに当たり、CKからのルッシオのヘッドもグジョンセンのカバー。なかなか次の点が取りきれない。
そういう状態になると落とし穴があるのが世の常、ジョー・コールのクロスからドログバが空中遊泳、完全に空中では誰も対処出来ずにクリーンなヘッドが決まり2-2(トータルで3-6)これで勝負が決まった。この後、バイエルンは意地を見せてゲレーロ、ショルとロスタイムに連続してゴールを奪うものの、一点が足りずタイムアップ。トータルスコア5-6でバイエルンがトーナメントを去ることになりました。

まあ凄い試合、チェルシーも名勝負をしてくれますね。正直ハーフタイムで相当ふらふらしていたので、かなりやばかったのですが、それを吹き飛ばすバイエルンの意地と熱気。オリンピアシュタディオンも負けた(試合としては勝ちなんだけど)とはいえ、こんな最後なら言うことないでしょう。それくらいバイエルンは頑張ったのかなぁと。

それにしてもバイエルンは運がなかった。まあ打たしてしまったと言ったらそれまでだけど、1stLegはジョー・コールのシュートが、2ndLegではランパードのシュートがどちらもシュートブロックに入ったルッシオに当たってカーンの逆を突く形で先制点を献上してしまうとは夢にも思わなかったでしょう。事実この二つのゴールがなかったらバイエルンは上に進めていたかも知れなかったわけで、そう考えると不運といえるのかも知れませんね。

でもマガトが来て確実にバイエルンは変わった。プレスの連動と攻撃がリンクする形はシュツットガルトに重厚感を与えたような印象を受けました。そりゃそうだ、それだけの質のプレーヤーがやっているのだから。来期はラームも帰ってくるだろうし、よりアグレッシブなバイエルンになってきそう。新しいスタジアムと共に。

チェルシーは難しいゲームだったと思いますが、やはりこのチームが誇る二つの大きな得点パターンでゴールを取ったと言うことに彼らの強さを感じました。ランパードのミドルは何かを起こすし、ドログバの高さは今日の試合も大きな仕事をした。止められない武器と言ったらいいのかも知れないけど、こう言うのを持つチームは強いと言うことを改めて思い知らされました。もちろんそれを引き出す他の選手達の技術力の高さも素晴らしいし、何よりも精度が高いから何気ないプレーが決定機に結びつくなんて言うのは脅威以外の何者でもないですね。最後はバイエルンの執念に飲まれてしまいましたが、あれはモウリーニョ不在の痛いところが最後に出たのかなと。次々と相手に対して脅威となる駒を下げて、相手に対しての抑止力を軽減させてしまい、相手の捨て身を許してしまった格好でしょうか。まあこれもモウリーニョが戻ってくれば改善されるでしょう。これで彼らは主役に躍り出た。

と言うことでチェルシーが勝って、今日のユーヴェ-リバポの勝者と当たることになりました。CSKAもUEFAセミファイナルまではほぼ確定、ヨーロッパダブルですか?アブラモビッチ。決勝でミラン-チェルシーの試合が見たくてしょうがない*1

*1:ユーヴェが好きなくせにこういう事を言う